2011年04月15日

パワハラって何?職場いじめでうつ病になったら労災認定されるの?

【パワハラ等によるうつ病の労災認定基準が変更されています】
この記事の内容は古く、現在のうつ病の労災認定基準とは異なります。
現在のうつ病の労災認定基準については、以下の記事をご参照下さい。


うつ病等の労災認定基準:パワハラ、セクハラ、長時間労働など

=====


パワハラ(パワーハラスメント)とは、

「職場における立場を利用した嫌がらせ」

という意味ですよね?

「会社などで、職権などの権力や地位、人間関係を背景にし、人格と尊厳を傷つける言動を繰り返し行い、就労者の働く環境を悪化させる、あるいは雇用不安を与える行為」

のことですよね?

と言っても、パワハラになるのかならないのかの判断が、難しいと感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

そのため・・・

よろしければ、以下もご参考になさって下さいませ。

パワハラの定義
1. 職権などのパワーを背景にして
2. 本来の業務の範疇を超えて
3. 継続的に
4. 人格と尊厳を傷つける言動を行い
5. 就労者の働く環境を悪化させる、あるいは雇用不安を与えること


パワハラの4つのタイプ
【攻撃型】
・他の社員たちの前で怒鳴る
・1人だけ呼び出して怒鳴る
・机や壁などを叩いて脅す
・ねちねちと嫌味を言う
・肉体的暴力を振るう など

【否定型】
・仕事をすべて否定する
・人格を否定する
・能力を低く評価する
・病人扱いをする など

【強要型】
・自分のやり方を無理やり押し付ける
・責任をなすりつける
・サービス残業を強要する など

【妨害型】
・仕事を与えない
・必要なものや情報を与えない
・辞めさせると脅す
・休ませない など


また、うつ病などの精神疾患による労災(労働災害)を認定する場合には、

職場における心理的負荷評価表
職場における心理的負荷評価表(PDFによる詳細版)

というものを、労働基準監督署は使っているんですが・・・

2009年度の改正により、ストレスの原因となる出来事として新たに12項目が追加され、計43項目になりました。
新たに加えられた12項目は、以下のとおりです。
※「強度」とは「心理的負荷の強さ」のことで、「強度3」が最も強いという意味です
※詳細については、上記の「職場における心理的負荷評価表」をご参照ください


【強度3】
(1)ひどい嫌がらせ、いじめ、又は暴行を受けた(パワハラや職場いじめ)

【強度2】
(2)違法行為を強要された
(3)自分の関係する仕事で多額の損失を出した
(4)達成困難なノルマが課された
(5)顧客や取引先から無理な注文を受けた
(6)複数名で担当していた業務を1人で担当するようになった

【強度1】
(7)研修、会議等の参加を強要された
(8)大きな説明会や公式の場での発表を強いられた
(9)上司が不在になることにより、その代行を任された
(10)早期退職制度の対象となった
(11)同一事業場内での所属部署が統廃合された
(12)担当ではない業務として非正規社員のマネージメント、教育を行った

上記を踏まえた上で、記事を2つ紹介しますのでよろしければお読み下さいませ。


1. うつ「労災」認定迅速化へ、2011年夏までに指針改正

===ここから===

厚生労働省は、業務上のストレスが原因でうつ病などの精神疾患になった人の労災認定を迅速化するため、労災認定の「判断指針」を改正する方針を2010年10月に固めた。

現在、平均8・7か月(昨年度)かかっているが、申請者から「治療や職場復帰が遅れる」との声が出ていた。
同省では6か月以内の認定を目指す。


2010年10月15日から始まる専門家の検討会で協議し、2011年夏までの改正を目指す。

現指針は、ストレスの原因となる職場での具体的な出来事について「対人関係のトラブル」「長時間労働」などと例示した一覧表を基に、ストレスの強度を3段階で評価。
その上で、職場外のストレスなどと比較し、職場の出来事が精神疾患の有力な原因と判断されれば原則として労災認定される。

同省は、申請から原則6か月以内に判断するよう労働局に求めているが、職場の同僚など調査対象が広く、目標を達成できないことが常態化。
労災保険の支給も遅れていた。

改正案は今後検討されるが、同省では、月に何時間働けば長時間労働に該当するかを明示するなど、指針を具体化したり、事務手続きを省略したりすることを想定している。
精神疾患が原因で、2009年度に労災申請した人は1136人(前年度比209人増)と急増している。

===ここまで===


2. 申請1136件、初の大台 「心の労災」

===ここから===

職場のストレスや過労うつ病などの精神疾患や自殺による2009年度の労災の申請件数が過去最多の1136件に上り、初めて1000件を突破した。
急増する「心の労災」とは、どのようなものか。
精神障害を理由に労災が認められた府内の男性(31)に話を聞いた。

「本来なら懲戒解雇だ」

大阪市内の文具メーカーで勤務4年目だった男性が突然、社長に宣告されたのは3年前の夏だった。
社長を批判するメールを同僚とやりとりしたとして、突き付けられた退職届は署名欄だけが空白になっていた。
サインを拒むと、待遇は一変した。

内勤を命じられ、上司の指示は

「鳴った電話はすべてに出ろ」
「後輩にも敬語を使え」
「席を離れる時は必ず理由を言え」。

トイレに行くと出入り口で見張られた。
わずかなミスでも、同僚に「いったい親からどんな教育を受けてきたんや」となじられた。

就職氷河期世代。就職活動で40社近くを回り、フリーター生活を経て入社した職場だけに、「つらい就職活動に戻るぐらいなら」と耐える決心をした。

会社の玄関先まで来て足がすくむたび、「仕事中は本当の自分じゃない」と言い聞かせたが、次第に顔に湿疹が現れ、受話器が触れる耳の周囲の皮膚もただれた。
夜も眠れず、掃除や自炊、友人に愚痴るのも面倒になった。

3か月後、今度は役員に「お前は会社の穀潰(ごくつぶ)しや。同僚にも聞いてみろ」と言われた。

「僕って穀潰しですか?」

まるで自分が自分でないような感覚のまま、職場で同僚に声をかけて回っていた。

限界だった。
翌日、うつ病と診断され、休職。
労災申請して7か月が過ぎた09年9月、職場いじめが主な発病の要因と認められた。

男性は昨秋、新たな仕事に就いたが、

「従業員を使い捨てにする企業では人が育つわけがない。最後は自分で自分の首を絞めることになる」

と憤りを隠さない。

厚生労働省によると、09年度の精神障害事案の労災認定件数は234件。
申請・認定はともに30歳代が最多で、主な要因は

▽仕事量・内容の急変(55件)
▽悲惨な事故・災害の体験や目撃(37件)
▽勤務・拘束時間の長期化(25件)
▽重病・重傷(16件)
▽ひどい嫌がらせ・いじめ(同)

――など。

認定手続きは、労働基準監督署が「判断指針」に基づき、発症前の半年間の業務で受けた心理的な負担や強度を調べる。
認定されれば、医療費の自己負担はゼロになるが、審査には09年度で平均8・7か月もかかっている。

厚労省は審査期間を半年程度に縮め、申請者の負担軽減につなげようと、2011年夏をメドに判断指針を見直す作業を進めている。

男性は今月、ようやく医師から治癒証明書をもらったといい、

「審査の迅速化は早く社会復帰するためにも必要だと思う」

と話している。

===ここまで===


【参考】
よろしければ、以下も参考になさって下さいねー。


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うつ病等の労災認定基準:パワハラ、セクハラ、長時間労働など
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posted by 西区地域労組 at 20:20| 知ってトクする!こんな話あんな話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする